2017年10月26日 (木)

日本財団「学術手話通訳に対応した通訳者の養成」事業シンポジウム

2018年2月18に、シンポジウムを行います。
みなさま、奮ってご参加ください!

なお、事前申し込みは不要です。当日、会場に直接お越しください。

日本財団「学術手話通訳に対応した通訳者の養成」事業シンポジウム

企画趣旨:現在、障害者の大学進学が進む中で、障害者差別解消法施行により、障害学生支援の体制整備が全国的に進められつつああります。しかしそうした中、聴覚障害学生の支援に関しては、文字通訳による支援は定着しつつあるものの、手話通訳による支援はなかなか進んでいません。
 一方、群馬県は平成27年3月に全国の都道府県で3番目に手話言語条例を制定し、かつ、同年12月に前橋市でも同条例が制定されたことで、全国で初めて県と市の双方で同条例を制定した県となりました。さらには今年9月末までに10の市町村でも同条例が制定され、全国屈指の手話言語条例制定県となっています。特に県条例において乳幼児期からの手話環境の整備や手話に通じた教員の人材配置が求められていることを踏まえますと、県内の教員養成機関である大学においても、教育現場で活用できる確かな手話の技術を習得した学生の養成が求められているといえます。
 こうした情勢の中にあって、群馬大学ではこれまで、聴覚障害学生への情報保障のために手話通訳者を全国で初めて職員採用するなど、聴覚障害学生のきめ細かな手話通訳ニーズに対応した支援を実施すべく、全国に先駆けて手話通訳による情報保障の体制整備を進めてきました。
 そして今年度からは日本財団から助成を受け、群馬県との共同事業として、本事業に着手いたしました。本事業を通じ、自治体が制定した手話言語条例への学術機関としての貢献として、手話通訳者の養成、技術の質の向上を図るとともに、高等教育機関における聴覚障害学生の手話通訳ニーズへの対応の充実を目指しています。
 今回、シンポジウムを実施することで、様々な有識者を招き、学術手話通訳養成に関する問題について多角的に検討するとともに、学術機関としての大学が果たしうる役割について検討していきたいと思っております。

主催:群馬大学
共催:群馬県
後援:群馬県聴覚障害者連盟(申請中)
助成:日本財団
日時:2018年2月18日 13時〜17時
場所:群馬大学GB155教室
内容:
1)学術手話通訳養成の背景となる行政説明
・内閣府 政策統括官(共生社会政策担当)付参事官(障害者施策担当)
 寺本琢哉氏:障害者差別解消法の取り組みと障害者施策
・厚生労働省 障害保健福祉部 企画課 自立支援振興室情報・意思疎通支援係長
 引間 愛氏:意思疎通支援事業としての手話通訳養成の現状と課題について
・文部科学省 高等教育局 学生・留学生課長
 井上諭一氏:高等教育機関における手話通訳支援の課題について
・群馬県 障害政策課 地域生活支援係長
 野中博幸氏:群馬県手話言語条例と手話施策実施計画について
2)本事業の説明:金澤貴之(群馬大学教育学部教授)
3)基調講演:中野聡子氏(大阪大学キャンパスライフ健康支援センター講師)
 「学術手話通訳と聴覚障害学生支援をめぐる諸課題」
4)パネルディスカッション:学術手話通訳ニーズに応えることの意義と課題
・ファシリテーター:金澤貴之
・パネリスト:石川芳郎氏(全国手話通訳問題研究会理事)
・堀米泰晴氏(群馬県聴覚障害者情報提供施設コミュニケーションプラザ職員)
・後藤睦氏(大阪大学大学院博士後期課程)

2017年9月 4日 (月)

知的障害者対象公開講座「障害者差別解消法」

昨日は毎年恒例の知的障害者対象の公開講座でした。もうかれこれ10年以上続いています。
最初のうちは、体を使った活動が中心でしたが、最近は日常生活でのニーズに立脚した講座を増やしています。一昨年からは学生企画の「身だしなみ講座」、昨年からは私が講師を担当する、法律を学ぶ講座を開設しました。
そして昨日はまさにその講座。昨年に引き続き、「障害者差別解消法」について学ぼう!というものです。
不当な差別的取扱いと合理的配慮について、できるだけ噛み砕いて、寸劇を交えてお伝えしました。寸劇は、学生が頑張ってくれました。
その上で、参加者の皆さんにも、合理的配慮のロールプレイに参加してもらいました。最初のうちは恥ずかしがっていた方も、最後には自分から、人だかりに道を塞がれて通れない車椅子利用者役の学生や、横断歩道を渡ろうとしている白杖を持った視覚障害者役の学生に、「どうしましたか?」「お手伝いしましょうか?」と声かけができ、達成感、満足感にあふれた顔で90分の講座を終えることができました。

本当は、知的に「障害」のある彼らこそ、より多くの学びが必要なのに、現実は、後期中等教育(特別支援学校高等部)を最後に学びの場を終えたら就労のステージに移ります。
できることなら、群大の正規の学生としての学びの場が用意できたら良いなと思う次第。でもそれが叶わない今できることとして、微力ながら、この公開講座を続けています。

今年度は計10コマの講座を用意しています。
好きな講座だけを受講することも可能ですので、興味関心がある方のご参加をぜひぜひお待ちしております。
http://koukai-kouza.opric.gunma-u.ac.jp/cgi/prg/koukai.cgi

2016年8月 1日 (月)

「ろうを生きる 難聴を生きる」出演!

7月30日(土)の「ろうを生きる 難聴を生きる」に出演しました。

なお,再放送は,8月5日(金)午後0時45分からです。

この番組に出たのは,これで4回めになります。最初は(なぜか)読み取り通訳者として,声の参加。(諸事情ありまして…笑)
次が,京都大学で開かれた音声認識字幕のシンポジストとして。音声同時字幕システムの群大での運用の報告をしている様子を。
3回めが,群大の聴覚障害学生支援の特集。解説者としてスタジオ出演。この時に,松森果林さんと初めてお会いしました(懐かしい!)。
そして今回は,研究室での撮影。実際はいろいろと話しをしたのですが,その中で,わかりやすくインパクトのあるところが切り取られた形です。
そもそも大きな,難しいテーマを15分にまとめるわけですから,編集される側も相当ご苦労があったことと思います。なので,短く削られてしまったこともやむを得ませんし,その編集作業に敬意を払いこそすれ,批判をするつもりはありません。
…ただでも,口話法の成功する要因は,附属聾副校長(当時)の馬場先生(1996)が,13の条件がある,と指摘しているわけですし,私も打合せ段階では特に4つあげました(残存聴力,失聴時期,家庭環境,知的な能力)。それを,知的な能力(知的障害の有無など)は削りましょうということになり,撮影。でも,結果的に編集後に残ったのは,残存聴力と失聴時期だけになっていました。これもやむを得ないとは思いますが,これだけと思われると誤解が起きるかなぁとも思った次第。

スタジオテイクは,基本,一発撮りなので,喋ったことがそのまま放映されます。ある意味,自己責任(それはそれで,失敗すると凹みますが…)。編集が入るかどうか,どちらも一長一短ですね。

1つ,残念なこと…ネクタイ,曲がっとるやん!(笑)

「福祉ネットワーク」で,聾重複のスタジオ解説者として出演したこともありました。それも含めると,いくつかのテーマで出演したことになります。でも,「聾教育の指導法における手話導入」という,まさに自分が最も長く研究してきたテーマで話ができたことは,やはり嬉しいです。
手話言語条例が各地で制定されており,手話言語法の制定に機運が高まっていることへの追い風になるといいかなとも思っています。

2016年5月 7日 (土)

ウェブサイト開設!

このたび,研究室のウェブサイトを開設しました。 今頃?今更?の感はありますが,ブログしかなかったので。

こちらです。
まだ,「とりあえず」作ったところなので,これからいろいろと更新していかなきゃですが。
どうぞ,お立ち寄りくださいませ。

2015年12月23日 (水)

前橋市手話言語条例,制定!

先日の2015年12月7日に,前橋市手話言語条例が成立しました。

施行は2016年4月1日です。
今年,群馬県手話言語条例が3月12日に成立したのに続き,群馬県内の市町村では初になります。
そして,県と市町村の両方で制定したのは,全国初でもあります。
手話言語条例は,この時点で,市町村では20件,都道府県では3件の,計23件になりました。
そして,2013年の鳥取県の全国初の手話言語条例および石狩市の市町村で全国初の条例の制定から2年が経ち,手話言語条例の条文にも変化が生じてきました。 各自治体が,先例を参考に,より良いものを作ろうとしてきたからです。
前橋市もその例に漏れず,現時点で考えられる,最も良い市町村条例ができたのではないかと思います。
ということで,ここで前橋市手話言語条例の特徴について,解説を!
前橋市手話言語条例は,制定プロセスに見られる特徴と,条文の内容に見られる特徴の両面において,今後のモデルとなる事例となったといえます。
 
すなわち,
制定プロセスの特徴は,以下の通り。
1.議長の呼びかけにより,市議会の全会派の代表者による研究会が組織化
2.議員による研究会の中,意見交換会が開かれ(計3回),当事者(前橋ろう協ら前橋3団体と,群聴障連,県通協,そして聾重複児をもつ親の会「とまとの会」)による修正意見が提示され,その意見がほぼ全面的に取り入れられ,修正された。
3.執行部(行政)側の全面的な協力が得られた(なれ合いではなく,厳しい議論を戦わせながらですが)。具体的には,研究会には障害福祉課長ら数名が常に参加し,さらに意見交換会には福祉部長,総務部長,教育委員会次長が参加(課長以下も同席)。
4.意見交換会には,有識者として,医師会会長,群大病院耳鼻科難聴児外来担当医師,そして聾教育の研究者(つまり私)も参加。特に医療関係者の参加が重要!
そして,内容面での特徴は,以下の通り。
1.中核市が県から権限委譲されている,教育委員会の研修権限と保健所の設置権限に注目
2.市立学校での教育として,対象を「児童,生徒」のみならず,「幼児,児童,生徒および学生」に拡張(これにより,幼稚園,小学校,中学校,市立高校および前橋工科大学が含まれることに)。
3.教育の内容として,手話の普及だけでなく,手話を必要とする聴覚障害児への支援を含めた。
4.医療機関での手話の普及等(郡山市が前例)を含めた(これにあたり,前橋医師会会長も意見交換会に参加)。
5.聴覚障害の診断(発見)を受けた本人及び家族に関わる専門家への啓発を含めた(これにあたり,群大病院耳鼻科難聴児外来担当医師も意見交換会に参加)。
6.災害時への支援(郡山市が前例)を含めた(これにあたり,総務部長および危機管理室長が意見交換会に参加)。
7.手話言語条例でありながら,その他の意思疎通支援手段として,要約筆記についても言及(郡山市が前例)
以上,このような点が画期的な特徴としてあげられます。
手前味噌ではありますが,このように見てみると,直近に制定された中核市の条例である郡山市の良い部分を取り入れながらも,さらに新しい内容を取り込むことで,市町村手話言語条例の中で,最も画期的なものができあがったということがお分かりいただけるかと思います。
きっと来年には,群馬県内でも,前橋市の条例制定が波及効果となり,他の市町村でも条例ができてくることと思います。そのような,これから後に続く条例には,さらに良いものができることを期待したいと思います。

聴覚障害学生支援実践事例コンテスト,準優勝!

12月19日(土),毎年恒例の日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)のシンポジウムでの実践事例コンテストですが,本学も昨年度に続き準優勝でした。

私は叱咤激励し、ダメ出し連発しただけで学生が頑張りました。
毎年、このコンテストがあるおかげで、「全国発信できる新たな課題は何か?」を学生たちが真剣に考え、自分たちのこれまでを振り返り、新たな課題を発見できます。
本当に、聴覚障害学生と支援学生が、このコンテストを通じて、大きく成長します。
振り返ると、いつも難しいテーマに挑んでいました。
思うに、群馬大学という大学は、今や、「自校の取り組み」を発表するだけでは、誰も褒めてはくれない大学なのだと思うのです。
昨年は、障害学生同士の助け合い(聴覚障害学生のテイクを肢体不自由学生がする、とか)。これは準優勝
一昨年は、「教育実習」。これは2度目の優勝!
そして今年は、「支援体制が整うことからくる矛盾」
…なんと挑戦的なテーマでしょう!
いわば、支援の「光と闇」の「闇」に挑んだわけです。
学生たちは、苦しかったことでしょう。
よく、このテーマを見いだし、そして発表してくれたと思います。
支援の必要な全ての授業にテイカーがつくこと。それは権利として必要なことです。
でも、それゆえに、友達が作りにくい状況が生まれる。
友達が手話を覚えてくれて、手話通訳をしてくれる。
それは嬉しいことだけれども、手話が苦手な人とも、直接話がしたい。
自分と話がしたい!と思ってくれる気持ちを大事にしたい。
…そんな時、サッと手話通訳をしてくれる友達が、疎ましく思えてしまったりする。
「みんなでわかるように頑張るから!」と言われ、飲み会に参加してみたものの、気を使ってくれたのは、最初の10分。話が盛り上がれば盛り上がるほど、放っておかれ、孤独になる…
「みんなが手話を覚えてくれて、『クラスに手話の輪が広がった!』」なんて感動話は、そこここにある。でも、現実はそんなに単純なものではないわけです。
何度お願いしても、裏切られる。それも、悪意はなく、仕方なく。ついうっかり。
いわば、「善意の抑圧」がそこにあるわけです。
そのうちに、お願いするのも疲れてしまい、愛想笑いを浮かべてその場をやり過ごす「スキル」(?)を身につける。
…しかしそれは、スキルと呼ぶにはとても悲しすぎます。
それでも、それでもやっぱり、聴覚障害学生が誇りある自分でい続けるためには、「嫌なこと」を言い続けなければならないのだと思います。
そして、お互いに不満をぶつけ合って、喧嘩したり、それも、泣きながら喧嘩したりしながら、そしてまた失敗したり、悪意のない「裏切り」をされてショックを受けたり、逆に、してしまって反省したりを繰り返すことができた中に、聴こえる/聴こえない、を超えた、本当の親友ができるのだと思います。
こうした過程は双方にとても辛い産みの苦しみをもたらします。
でも、それを乗り越えて、「かけがえのない友情」を育んだ関係も、時々見ることができます。
そんな時、「この世界で教育に携わっていて良かった!」と思ったりします。
群大生の皆さん、素晴らしい発表を、ありがとう!
あとは、プレゼン力を、もうひと工夫ですな!(笑)

2015年4月17日 (金)

書評掲載!(「解放社会学学研究」第28号,2015)

このたび,「解放社会学研究」(日本解放社会学会の学会誌)第28号にて,佐藤貴宣氏より,拙著『手話の社会学──教育現場への手話導入における当事者性をめぐって』(生活書院)の書評をいただきました。

佐藤貴宣さんの読み込みの深さには,ただただ脱帽するばかりです。
自分自身が,(自分が書いたものであるにもかかわらず)「なるほど,筆者はそのようなことが言いたかったのか!」と説得させられました。(笑)
ボリュームもありますし,書評へのリプライも載せていただきましたので,ここでその佐藤さんの論述について詳述することは避けますが,とにかくこれほど読み込んでいただいたことに,ただただ感謝です。
ぜひ,多くの形に読んでいただければと思っています。

2015年3月17日 (火)

群馬県手話言語条例,制定!

3月12日,県議会で群馬県手話言語条例が全会一致で成立しました。

メディアでは,「全国で,県条例としては3県目」といった報じられ方などがされていますが, そこはまったく大事ではありません。

この条例の最大のポイントは,「全国で初めて,当事者団体と議員とが時間をかけて条文を練り上げて作り上げた手話言語条例」ということになるかと思います。

もちろんそれぞれの他の地方自治体の条例制定においても,当事者団体の関与はあったわけですが,条文を練り上げる作業そのもの、さらにはそれだけでなく、勉強会、視察、研究会も、当事者団体と議員の方々とが一緒になって進められました。 これこそが、群馬県手話言語条例の大きな特徴と言えるのではないかと思います。

また,一口に当事者団体と言っても,自民党内に作られた研究会メンバーには、全日本ろうあ連盟,群馬県聴覚障害者連盟,群馬県認定手話通訳者協会,群馬県手話サークル連絡会,群馬県手話通訳問題研究会と,実に幅広く関係当事者団体の責任者が集まりました(「有識者」として私も参加させていただきました)。

例えば,鳥取県手話言語条例の中で,「手話通訳者」という文言が多用されているのに対し,群馬県では「手話に関わる者」という文言が出てくるのは,さまざまな当事者団体が集まって話し合いがなされた結果,「手話通訳者でなくとも,手話を広めていく役割を担いうるのでは?」という考えに至った例と言えます。

条例に表れる当事者の熱い想いは、条例の前文を読んでいただければ伝わるだろうと思います。 また,当事者だけでなく,群馬県の聾教育,聾者の社会を,我々が変えていかなければ!という議員の方々の熱い思いもありました。議員の方々と,当事者団体が時間をかけ,条文を練り上げて作った条例という意味では,手話 の問題に限らず,全国的に見ても珍しいでしょうし,今後のモデルになりうるのではないかと思います。

もちろん,条例はそれぞれの地方自治体の置かれた環境にあわせて作られるものですから,他県の条例と比べてどっちが良い,悪いの世界ではありません。 ただ,群馬県手話言語条例を作っていくのにあたり,関係者で 鳥取県を視察しており,議会,行政,ろう協のそれぞれの関係者の方々から,貴重なお時間をいただきご示唆をいただいています。鳥取をモデルにしながらも,そこからさらに群馬県の実情に合わせつつブラッシュアップしていますし,なにしろ鳥取県への恩返しの意味でも,より良いものにしていかなければと思って議論を重ねました。

鳥取県手話言語条例は,全国初であるにも関わらず、今見ても,実によく錬られていると感じています。視察の際に担当課長が仰っていたのは、「(手話言語法(仮称)制定事業において提案された)『手話の5つの権利』を条例に落としていった」とのこと。 …なるほど、納得でした。

群馬県においても,手話言語条例を練り上げていく際,やはり5つの権利の具体化を意識しました。特にブラッシュアップしたのは,5つの権利の中でも,第1の権利である,「手話を獲得する権利」を明確に示すことです。それが,12条です。 この12条を練っていく背景には,研究会の初回にさまざまな方々にヒアリングを行い,具体的にどのような問題が聾教育において実際に生じているのかについて,共通理解を図りました。

群馬県手話言語条例が制定されて改めて思うのは,やはり手話言語条例を策定していく以上,そもそも「手話」とは何なのか?について,きちんと共通理解を図っていく作業が不可欠だということです。 手話は聾教育の長い歴史の中で,「でたらめ」「動物的(猿真似)」「思考力が身につかない」など,言われなき偏見,蔑視の中で,禁止されてきました。いわば,日本の中で弾圧されてきた言語だったわけです。その歴史認識を共有し,その反省の上に立つこと。いわば聾者の復権。 そして,手話を獲得する権利を保障していくことで,これから先,手話が必要であるにも関わらず獲得する機会を奪われてしまうというケースをなくしていこうとする。

つまり,年配の聾者にとって心の傷となっている過去を清算し,聴覚障害児を育てている保護者の方々の未来に繋げていく。

これこそが,例えば字幕の充実を求める要望などとは決定的に異なるわけです。なぜ,「手話だけの条例が必要なのか?」という問への答でもあります。

このような共通理解を図りながら進められた結果,群馬県手話言語条例は全国に誇れるものとなったのではないかと,関係者一同,自負しています。

もちろん,条例は制定されたら終わり,ではなく,むしろこれからが大事だと思います。行政がきちんと動いているかどうかをチェックしていくことも,条例制定に関わった関係者の責務だと思っております。

群馬県手話言語条例。ぜひ皆様,条文の中身を読んでください。 特に前文。群馬の聾者の想いが詰まっています。それと、12条も!

2015年3月 1日 (日)

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「研究業績一覧」

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