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2014年4月22日 (火)

聾学生が行う情報保障

聾の先生と一緒に開設している教養科目「手話とろう文化」。今年度で4年目になります。

今年度も100人ほどの学生が受講してくれました。そしてそこには様々な障害学生も受講してくれています。聴覚障害学生も、手話がわかる学生もいればこれから覚えようとする学生もさまざま。多様性のある教室です。
前半の講義は主に私が担当(聾の先生が担当することもあります)。後半の日本手話の実技は聾の先生が担当(通訳はありません)。
そして講義の情報保障の方法として、今年度は、あえて聾の学生にPCテイクをお願いしました。一年前にこの講義を受講してくれた、2年生のYさんです。私の声なし手話が誰にとってもわかりやすいかどうかはさておき、日頃から頻繁にコミュニケーションをとっている間柄。一昨日初めて実施しましたが,完璧な読み取り通訳でした。手話を読み取ってタイピングし、プロジェクタ投影する方法なので、逐次通訳にはなりますが、これなら,手話がわからない学生は,聴学生も難聴学生も,皆が理解できます。そして聾学生は,手話を見ていち早く情報を得られるわけですから,「いつもおかれている状況と逆の体験ができた。不思議な感じで新鮮だった」との感想。
通訳をしてくれた聾学生にとっても自信になったでしょうし,受講生にとっては,「障害の相対性」を理論だけでなく実感をもって受け止められた様子。リアクションペーパーに書かれた受講学生の感想にも驚きが溢れていて,手応えを感じました。中には「あの聾の先輩学生は,通訳をして何年になるのですか?」といった質問もあったので,受講生から見ても,十分に上手な通訳ができていたのでしょう。
これは手話話者の聾者であれば誰でもできることではなく,十分に早いタッチタイピングの能力と,高度な日本語の能力も要求されること。Yさんに感謝!

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