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2009年2月24日 (火)

智将,直江兼続!

最近,大河ドラマの直江兼続ブームで,本屋さんには直江兼続関連の本が平積みになっています。
それに便乗してか,ついつい関連本を読み出したら,なかなか面白い。
今じゃこの人の魅力にすっかりとりつかれてしまいました。

大河ドラマの直江兼続はまだヘタレですが,これも昨年の「篤姫」が前半のじゃじゃ馬娘ぶりと後半の落ち着きぶりのギャップを狙ったのと同様,後半で勇ましくなるのかもしれません。

戦国物の本を今読んでいて改めて感じるのは,当時の戦の半分以上は政治(とりわけ外交)手腕なのだということ。
そういえば,小学校の社会の授業で,関ヶ原の合戦の起きたきっかけを,教科書では単純すぎて理解できず,父親に聞いた結果,歴史好きの父親が1つ1つ丁寧に説明してくれて,でも,テストでは徳川家康と石田三成の戦いってことになっていて,細かく書いたらバツになった悲しい思い出もありました。
戦いには常に「義」が必要で,そのレトリックの積み上げがあって初めて戦が行えるわけです。
直江兼続は実は意外に,そんなに連戦連勝の武将ではないにもかかわらず,「智将」として名高く,豊臣秀吉にもかわいがられ,徳川家康にもおそれられたというのも,その政治手腕の見事さゆえなのでしょう。
単純に陣取り合戦として見ていたら見えてこないのですが,レトリックの積み上げ方とか,提案のタイミングなど,ちょっと角度を変えて見てみると,大学での障害学生支援の支援体制構築にも通じるところがあるかもしれません。なにしろ,わずか数人の学生の問題のために,大学という大きな組織を動かさなければならないわけですから!

さて,大河ドラマですが,やはり山場は,後半の関ヶ原の合戦直前の「直江状」でしょうか。
家康から売られた喧嘩を正面から叩き返した堂々ぶりで有名な書状です。
現代語訳で読みましたが,実にあっぱれ!
でもこれ,実際は「喧嘩を買う」といっても,ムチャ振りをしているわけでもなく,実に正論なんですよね。正論過ぎて,ぐうの音も出ない。だから相手は余計ムカつく,みたいな。
読みながら,自分も何度か,正面切って正論で反論を叩き返したこともあったことを思い返しました。
勢いで書いて,そのまま送ったこともありましたし,止められて,こらえて引っ込めたことも。
反論できないよう,徹底的に正論で迫るところは,ちょっと親近感を覚えました。
(ま,そうは言っても,私たちの剣はペンですから,よほどのことがなければ,そんな剣は抜きませんけど…)
それにしても,家康を相手に。…しびれます!
そんな「直江状」ですが,文章で伝わるこの迫力を,はたして映像でどう伝えるのか?
ちょっと後半に期待ですね。

それと終盤に,上杉家120万石の石高(財源)を30万石に削られながらも,リストラすることなく,それぞれの禄(お給料)ワークシェアリングで乗り切ったことは,橋本府知事顔負けの政治手腕。このあたりは不景気の今,学ぶべきメッセージがあるのかもしれません。

2009年2月18日 (水)

平成20年度群馬大学地域貢献シンポジウムの開催について

平成20年度の群馬大学地域貢献シンポジウムは,「障害学生支援」をテーマにしたものになりました!

障害学生支援をテーマにしたシンポジウムを群馬大学が企画するのは,全く初めてのこと。
個人的には,ようやくここまでたどり着いたなぁ!と,ちょっと感慨にふけってもいます。
時期的に,お客さんが集まるのはなかなか厳しいかなとは思うのですが,でも,これまでの活動をいったん振り返る意味でも,良い機会でしょう。

せっかく自分たちで企画するのですから,何か特色を出したいところ。
いろいろあれこれと考えたのですが,やはり,群馬大学の,教育学部からの企画で,地域連携推進室の主催ということを考えると,
「障害学生支援」は「人材育成」であり,「地域貢献」に資するものなのだ!
というメッセージに落ち着くかなと。
つまり,主として,ご自身が障害学生当事者であった方々で,現在,障害児者の支援に関する職業に就かれている方々でシンポジストを構成することで,「障害のある学生への適切な支援をすることは,健常者では代われない貴重な人的資源を生み出すことになり,それは地域貢献にもつながる」ということですね。
群大の出身者としてお2人,そして学外からも,この人にこそ話していただきたい!という方々で臨みます。
後は,当日,何事もなく進むことを祈るばかりです…

ぜひ皆さんの参加をお待ちしております。m(__)m

全体概要は以下の通りです。

日時:3月6日,13時半から16時半
場所:群馬大学荒牧キャンパスGA棟308教室

13:30 開会・挨拶 白井副学長理事,小池教育学部長
13:45 趣旨説明 松田教授(総合司会担当)
13:50 シンポジスト報告
・谷川敦氏(日本学生支援機構特別支援課長)
・松崎丈氏(宮城教育大学教育学部講師)
・青柳まゆみ氏(筑波大学障害学生支援室職員)
・岩崎一芳氏(群馬県赤城養護学校小児医療センター分校教諭)
・下島恭子氏(群馬デフフリースクールココロ事務局長)
15:15 休憩
15:25 群馬大学障害学生支援室の紹介(VTR上映の予定)
15:35 指定討論(金澤)
15:50 ディスカッション
16:30 閉会

なお, チラシは以下のURLからダウンロード可能です。
http://www.gunma-u.ac.jp/21.2.12tiikikouken.pdf

2009年2月 5日 (木)

清原和博著『男道』幻冬舎

久しぶりに,「良い本を読んだ!」と思いました。
清原と桑田の友情と,その間に入った亀裂。
2人の間に何があり,そしてそれはどうなっていったのか。
熱烈な野球ファンではない私のような者も含め,多くの人が関心を寄せていたことだったと思います。
その時々の,清原の葛藤,苦悩,悔しさとパワーが伝わってきた気がしました。
そして,仰木監督は,清原に何を託し,そして「花道」として何を用意したいと思ったのか。
ジャイアンツを出てから引退までの清原の問いかけは,ここに向けられていました。
この本には,清原の思いを通じて,「男らしく生きる」とはどういうことか?ということを考えさせられました。
(ジェンダー論的には,「男らしい」という言い方に引っかかりを感じる方もおられるかもしれませんが,ここではとりあえず,「清原が言うところの『男らしく生きる』」という意味として流して下さい。)

また,清原が長渕剛の「とんぼ」をこよなく愛した理由もわかる気がしました。
清原にとって,東京=ジャイアンツだったのかもしれません。
(ちなみに私も「とんぼ」は好きですが,東京の新宿で生まれ育ち,そして仕事の関係で群馬に移り住んだ自分には,「死にたいくらいに憧れた東京のバカヤロー」というのは,実感をもって受け止めることができません。残念ながら。新宿のビル街こそが故郷な訳ですし…)

もう1つ,これは私が勝手にふと思ったことがあります。
長渕剛が大好きな清原にとって,「逆流」という曲は,どんな位置づけだったのだろうかと。
「逆流」は長渕のセカンドアルバムのアルバムタイトル曲でもあり,初期の作品です。
そんなにメジャーな曲ではないかもしれませんが,清原が長渕ファンならたぶん知っているはず。

例えば誰かがさびれたナイフで僕に軽蔑を突きつけても
腰を据えて受けてやる
げんこつ一つで笑えるさ

奴がブーツのボタンを外していようと
奴が人の生き様馬鹿にしようとも
一歩前のこの道を行かなければ
だって僕は僕を失うために生きてきたんじゃない
(作詞作曲長渕剛「逆流」)

ちなみに私は,高校〜大学時代,この曲をいわば「座右の銘」のように大切にしていて,ライブのたびにギターをかき鳴らして歌っていました。

この本を読んで,ひさびさに長渕の曲が聴きたくなりました。

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