背中にウンチをされた日
「自分の人生を変えてくれた人」は,さまざまです。
なかでも,どちらかといえば頭でっかちだった自分に,「まず行動すること」を教えてくれた人には,本当に感謝です。
森村桂さんもその一人だったと思います。
でも,もっとそれに勝るとも劣らないくらい,もしかしたら自分に大きな影響を与えてくれた人もいます…
それは私が東京学芸大学の学部生だったころのこと。
障害児と関わるボランティアサークルに友達がたくさんいたせいか,時々彼らのお誘いで,野外活動や大きなイベントでは,ボランティアとして一緒に参加したりしていました。
誰か一人の子どもにマンツーマンでつくってやつですね。
その日は,渓流で遊んでいました。
知的障害のあるお子さんで,非常におとなしい子を担当しました。
川の水があまり得意ではないようだったので,背中におぶって渓流に入りました。
しばらくすると,なにやら怪しいニオイが後ろの方からたちこめるわけです。
そう,背中にウンチをされてしまったんですね。
当然,Tシャツは使い物にならなくなってしまいました。
その後始末をどうしたかはあまりよく覚えていません。
でも鮮明に覚えているのは,そのことを皆に言った時の,みんなの歓声ですね。
馬鹿にされるとか,慰められるとかではなく,まるで英雄扱いでした。
背中にウンチをされてしまうと,もうそれ以上怖いものはなにもないって気になります。
頭でっかちだった自分が,その時から,少し変わったような気がします。
A君,君のウンチが僕の人生を変えたんですよ!(笑)
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