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2007年12月24日 (月)

CMに学ぶ1分(15秒)プレゼンテーション

昨日,日本テレビの「HAPPY Xmas SHOW!」で,Panasonicが気合いを入れて作ったCM3部作が流れました。
私はそうとは知らず,最初の2つを見逃してしまい(っていうか,録画したものをCMなので消してしまい…),最後のだけ,見ることができました。
退職の日をテーマにしたCM。
思わずジーンときてしまうCMだったので,Webで確認してみたら,残念ながら,この1回しか流す予定がないCMとのこと。
再度オンエアしてくれたらいいのですが…

感動するCMといえば,明治安田生命の,「あなたに会えて」シリーズが有名ですが,他にも,こんなものもありました。
これは,ヤバすぎです。泣けます。PanasonicのパソコンのCMです。
http://jp.youtube.com/watch?v=9kmJXG9qIvM

最近読んだ,中谷彰宏さんの本「なぜあの人は人前で話すのがうまいのか」(ダイヤモンド社)では,自己紹介の「1分」の大切さについて,それがCMで4本分に相当することを例に挙げて,「1分はとても長い」と書いてあります。
「「1分しかない」と言っている人は,10分やっても「10分しかない」と言うのです。」とも,書いてあります。
良いCMの中には,確かに,とても短い時間の中で,壮大なドラマを感じさせてくれるものもあります。

チャンスは準備をしているときにやってくるものとは限りません。
ある時突然,エレベーターの中で,普段話をすることもできない人から,話しかけられたりします。
その人に,「お時間を頂ければ,ゆっくりお話ができるのですが…」などと,言えません。
向こうは,「今日は良い天気ですね」と同じくらいの調子で,「最近,良いことありましたか?」と聞いているだけであって,気の利いた返事も期待していませんし,降りたらすぐに用事があったりするわけですから。
エレベーターでの,わずか15秒くらいの中で,相手に興味を持ってもらえなかったら,次はない。

学会のポスター発表も,似ています。もう少し時間は長いですけど。
でも,いくつも見たい発表があるなかで,たまたま立ち寄ってくれた時に,ダラダラと説明しては,相手に迷惑です。
わずか10秒程度で,研究の要旨と,その面白さを話して始めて,相手が興味を持って質問をしてくれる。
つまり,次につながるわけです。
その意味では,テレビ番組の「歌スタ!!」に似ているかもしれません。
「次を聴いてみよう!」と思って,プロのプロデューサーさんたちがボタンを押してくれなかったら,その時点で,はいさよなら,ですから。

15秒で相手をノックアウトさせる,CMに負けないプレゼン力を身につけたいものです。

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コメント

金沢先生
CMの持つ訴求力の強さを感じて、記事にしたのを思い出しましたのでTBさせて頂きました。

crvmain様,金澤です。
トラックバック,ありがとうございました。
こちらとしても,貴ブログにつながることができて,ありがたく思っております。

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