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2007年11月27日 (火)

ルワンダの涙(映画)

「ホテル・ルワンダ」に続いて,またまたルワンダの話です。
こちらは,まだ新しい作品なので,レンタルDVDのコーナーでも,「新作」の部類に入っているかもしれません。
なぜ,こうまでして,殺し合わなければならなかったのでしょう?
そして,まさのあの時は,殺す相手のことを,「同じ人間」とは思っていなくて,「コックローチ」として見なしていたわけで,それもすごい話です。
日本人である自分には,正直なところ,なかなか理解できない部分でもあります。
でもその一方で,例えば学校での「いじめ」を想起すると,人は意外と簡単に,人を人とも思わなくなれるのかもしれないと,映画を見終わった後で,フッと思ったんです。
「いじめ」だって,本当にエスカレートしてしまったら,友達だったはずの同級生を,バイ菌扱いできてしまうわけで。
いじめが起きたとき,「いじめがなぜいけないのか」について,討論をさせようと考える担任の先生がいます(そんなことをしていじめが止んだら苦労しません…)。
よい子ちゃんの答えを,とりあえず子どもたちは言うでしょうね。
じゃあ,「なぜ,いじめは楽しいのか」について,話し合わせたら,どうなるんでしょう?
人を虐げることって,ある意味,楽しいんですよね。
でもそれは,悪魔的な楽しさです。
やっぱ,性格,歪みますよ。
そんな悪魔的な部分を我々も持っているのだということを踏まえて議論しないと,いじめからの脱却は図れないのかもしれません。
でも,「我々は悪魔的な部分を持っている」なんてことを議論していいのは,いつぐらいからなんでしょうかね…?

さて,話を変えて,この映画には,ホテル・ルワンダとは決定的に異なる点があります。
それは,主人公は,先進国の人間だということです。
自分たちは,帰れる。
こんな危険な場所に居続けなくていい。
でも,自分たちが帰った後では,間違いなく,彼らは一人残さず殺される。
そんなとき,自分なら,どうするでしょうか。
たぶん,私は,しっぽを巻いて逃げ出しそうな気がします…(間違いなく!)

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