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2007年9月30日 (日)

雑用から逃れる最良の方法は,雑用の達人になることだ

我らが教育学部長,松田先生は,超人的に仕事が早いです。
そして,フットワークも軽いです。
以前,私が,教育実習関係のお仕事で,一見単純作業のようだけれども,いろんな不確定(?)要素が混じっていて,なかなか決められない作業を抱えていたときのこと。
立ち話的に,松田先生に相談すると,「じゃ,昼休みに一緒にやりましょう。5分で済みますよ」と。
お忙しい先生に申し訳ないと思いつつも,お言葉に甘えました。
…で,本当に5分で終わってしまったんですよね。
上から順番に,「…は,…だから,こちら。…は,」と割り振っていく。
それも,例えばどの学生がどの辺に住んでいるかとか,どんな性格かとか,実習校の特徴とか,いろんな情報が頭に入っていて,それを引き出しながら。
私が30分以上かけて考えていた,いや,考えあぐねていて決められなかったことを,それ以上にきちんと根拠のある作業として,5分で済ませてしまったわけです。
考えてみたら,学部長というお仕事は,押し寄せてくる決済の書類の嵐に押されずに,流していく作業だけでも,大変なことでしょう。
しかもその1つ1つ,きちんと確認しておかないと,後で何かあったときには最終責任を追う立場になるわけで。
つまりは,学部長としてクリエイティブな活動を展開していくためには,学部長として誰にでも求められるルーティンワークは,瞬時にさばいていく能力が求められるのでしょう。

「こんな雑用ばっかり何で俺にやらせるんだ,もっと俺だってクリエイティブな仕事をしたいんだ」とぼやく人が時々いるかもしれません。
でも,いわゆるクリエイティブな仕事(質の高い仕事)は,単純作業の量をこなして初めて,成し遂げられるのではないかと思うわけです。
量をこなさないと,質には転化しない。
この辺の話は,中谷彰宏さんが,しばしば書かれていることでもあります。

私の学部と修士課程の時の指導教官,学芸大の渡邊先生(今は副学長)は,若い頃,大変な苦労人でした。
飲んだ席での苦労話に感動して,「私,渡邊先生の人物伝を卒論にします!」といった学生がいたほど(もちろんその場で却下されましたが)。
いろいろなお仕事を経験されてこられたからか,わかりませんが,「私は単純作業は得意ですよ!」と言ってました。
確かに,研究会の案内の発送作業では,のり付けのコツや封筒の折り方のコツを,教わりました。
単純作業ほど,1つ1つでは時間の開きはそんなに違わないように見えて,10,100と量を重ねると,上手い,下手の差が出ます。
なかなか奥が深いものですね。

そんな私は,未だに単純作業が極められず,そして雑用が嫌いなままですけれども…

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コメント

働いて1年半過ぎました。
働いてきた中で、先生のおっしゃっているように、仕事をしていくなかで雑用の達人は仕事の達人でもあるように、感じています。

先輩の仕事の進め方には参考になるところが多くて、そんなときは「なるほど!」と心の中でしきりにうなっています。

仕事の内容で技術的なことを覚えていくこともそうですが、それ以上に雑用のこなし方などを学んでいる気がして、”裏テク”のようなものを教えていただく・先輩の仕事から発見したときにはその一日中お得な気分を味わっていることがありますw。

でも私自身は技術的なことどころか雑用もあまり上手くなっていませんけれども・・。

それはそれは。
ぜひそんな,裏テクを教えてくれる先輩に,スッポンのようにくらいついていって,いろいろ学んで下さいね!

レタス畑でのダンボール作りを思い出しました。

量から質に転換する

まさにその通りですね。

クリエイティブなことも、結局は経験したことからしか生まれてこない。

良質な作業を継続すること。

とっても大事なことだと思います。

レタス畑,懐かしいね!
大学一年生の時に,一緒に住み込みで農家にバイトに行った時の話ですね。
すっかり忘れていたことを,思い出しました。
ただひたすらダンボールを折ってホチキス止めする作業を繰り返す中で,手渡す位置,折る角度などを工夫していき,時間短縮を図っていったんだったよね。
他には,苗(ポット)植えとか。
たしか,親指,薬指,小指の3本でポットを持ちながら,人差し指と中指で土を掘り,同時にポットを埋め,ポットを持っていた3本の指で土を押し込むのが,一番速い!とかなんとか。
「これでダンボール作りは極めた!」とか,「苗植えは極めた!」とか喜んでました。(^_^;)
「オヤジさんよりも速いぜ!」とか。

…で,調子に乗って,畑でダンボール箱の手渡し作業を,「投げて渡したら速い!」ことに気がついて,2人でラグビーのようにポンポン投げて渡してたら,それはさすがに怒られたっけ。

なんて,すっかり忘れていたことを,急に鮮明に思い出しました。
いやー,懐かしい!

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