八ヶ岳に行ってきました
身体がなまりっぱなしの私が,先日,八ヶ岳の一番高い山,赤岳に登りました!
朝5時から5時間かけて,山頂についたときは,自分で自分をほめまくっちゃいました。
行者山荘までの3時間は比較的なだらかな道でしたが,そこからの2時間のきついことといったら…。
さすが,天下の八ヶ岳でした。
下山するときには,ちょっと気持ち的に余裕が出て,ふと気がつきました。
険しい山なので,至る所に階段があったり,鎖があったりすることに,今さらながら,気がついたのです。
それがある,ということは,私たち入門登山者のために,骨を折ってくれた先人の苦労があるわけですね。
加えて言えば,登山者が利用する山荘があったりするのも,それを用意してくれる誰かがいるからなわけです。
私たちよりもはるかに上級者の方々のおかげで,山頂までたどり着けたわけです。
登るときには,さんざんお世話になっていながら,夢中だったので,そこにあることが当たり前で,何も考えませんでした。
そして,自分1人の力で登り切ったかのようなつもりになっていた。
登り切ったのは自分です。でも,見えない支援のおかげでもあります。
そう思うと,私たちが,「人に頼らずに自力でできる(できた)」と思っているいろんなこと,いや,ほとんどのことが,実は多くの支援に支えられて,できているんだなと,改めて思いをはせました。
(登山中にそんなことを考えるあたりが,やっぱり研究者チックですが…)
そんな自分は,今,大学内の共同研究プロジェクトで,知的障害者の「支援つき就労」の可能性をさぐっています。
知的障害のある方で,支援者がいることで力を発揮できる方はたくさんいます。
彼らは,「支援がないと仕事ができない」人なのではなく,「適切な支援があれば,持っている能力を発揮できる」人たちです。
それは,特別なことではありません。
なぜなら,私たち誰もが例外なく,他人の支援を得ながら仕事をし,また,生活をしているからです。
そんなことを,八ヶ岳最高峰の赤岳を下りながら,ふと思いました。
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コメント
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お久しぶりです。最近、このブログを見つけました。
たまたま家で超久しぶりに、「指先のオーケストラ」を読んでいたときだったので、タイミングがよかったようです。
さて。
ジョブコーチのことを記してありましたので、コメントしました。
大学の共同研究で取り組んでいるんですね。
ぜひ情報交換しましょう!!
投稿: 小松原 | 2007年8月31日 (金) 07時35分
おっとぉー!
これはこれは!ブログ,見つけてくれて,ありがとう。
そうそう,障害のある人と共に作った劇団のテレビや,出張劇の雑誌記事など,授業で取り上げさせてもらってますよ。
それと,インプロゲーム,聾重複障害児の指導に関する授業などでも,活用させてもらってます。
また,群馬に遊びに来て下さい。
以前よりも,お勧めの温泉のバリエーション,増えましたし。
ジョブコーチのことなど,また,個人メールや電話で,細かい話をしたいと思います!
ではでは。
投稿: KANAZAWA | 2007年8月31日 (金) 08時35分