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2007年6月19日 (火)

特別支援学校免許(聴覚障害領域)への対応をめぐって

 平成19年度から特別支援教育が本格実施されたこと,免許制度も大きく変わりました。
そして全国の大学は,昨年度,盲・聾・養護学校免許から特別支援学校免許への対応のための課程認定の作業に追われることになりました。
 群馬大学では,今回のタイミングを利用して,聴覚障害領域への対応を実現させることができました。
これまでは養護学校の教員を目指す学生を育てることだけを考えてきたわけですが,これからは,聴覚障害特別支援学校で働く教員を育てることも,私たちの仕事になるわけです。
 なにしろ全国一斉に実施された特別支援学校免許への対応作業の中で行ったことですから,文科省からそのための予算がつくわけでもなく,聴力検査室などの設備もありません。
すべてはこれからです。
 先日は,群馬県立聾学校さんのご協力のもと,学生と教員が聾学校にお邪魔して,学校内にある聴力検査室をお借りして,授業をさせていただくことができました(ありがとうございました!)。

 学生の皆さんに身につけて欲しいことはたくさんあります。
 でも,従来の盲・聾・養護学校免許に比べ,新しい特別支援学校免許の中で,1つの障害領域の専門性を極めるのは,なかなか難しいでしょう。まして群馬大学の場合,まずは知的障害領域の免許を第一に希望して,それに加えて聴覚障害領域にも手を伸ばしたい…というニーズが多いでしょうから,どうしても,「必要最低限,これだけは」という発想で考えざるを得ません。
 聾学校の教員として最低限必要な聴覚活用の知識は身につけておいてほしい。
 でもその一方で,いわゆる日本手話の習得は難しいにしても,少なくとも,聾者とこれから繋がりをもっていけるための,最低限の手話のスキルは身につけておいてほしい。
 聾重複の子どもと関わっていけるための,基本的なコミュニケーションスキルも必要です。
 …どれもこれも十分に身につけていくことは,なかなか,難しいなと,思っています。
 限られた時間の中で,どこまで学生が育ってくれるのか,ともかく精一杯,できることを頑張っていきます。

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