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自己紹介文

東京学芸大学を卒業,同大学院修士課程を修了し,筑波大学大学院博士課程を中退。
筑波大学文部技官,助手を経て,2000年4月から,群馬大学教育学部障害児教育講座に講師として着任。
現在,同大学教授。
2013年3月,博士(教育学)取得。博士論文は「聾教育における手話の導入過程に関する一研究」

修士論文を執筆し,「現代思想総特集 ろう文化」に論文が掲載されてから,この道にどっぷりはまって,気がついたら,ここまで来たなあ…と感じつつある,今日この頃です。

教育実習で,当時東京で唯一手話を幼児期から用いていた
聾学校に配属されたことをきっかけに,「手話を覚えなくても
聾学校の教員になれる」という大学での教育のあり方に疑問を感じ,「なぜ,聾学校で手話が使われてこなかったのか?」という疑問を持って,聾教育の社会学的研究に取り組み始めました。
聾学校での手話の位置づけについて,修士論文のテーマとして取り組む一方で,初めて出会った同年代の聾の大学院生から,「聾教育の研究をしているのに,手話もできないの?」と怒られつつ,聾の方々とのつきあいの中で,手話を学んでいきました。

その後,2003年に,初めて聴覚障害のある学生さんの支援に関わり,2004年には音声認識技術を活用した聴覚障害学生支援の実験を開始しました。その後,聴覚障害学生支援の研究は,自分にとってライフワークの1つとなっていきました。

そして2013年3月,これまでの研究成果をまとめ,博士号授与。
同年8月に博士論文をもとに単著『手話の社会学──教育現場への手話導入における当事者性をめぐって』上梓しました。

主な研究テーマ(共同研究を含む)は,以下の通り。
・手話の早期使用をめぐる議論
・聾重複障害児の個別の指導計画作成
・音声同時字幕システムによる聴覚障害学生の講義保障
・聴覚障害者の職場定着阻害要因の分析
・知的障害養護学校卒業生の就労支援
・手話言語法,条例制定をめぐる上程プロセスの分析